二足歩行をする人類は、首から肩にかけての部分はてっぺんに5キロ以上もある重たい頭をのせ、両側には重たい腕をぶらさげている状態です。正しい姿勢をずっと維持できればいいのですが、姿勢が悪くなると、首から肩にかけて過度の負担がかかります。そのような状態が続くと、筋肉は疲労し、肩こりが起きます。つまり、肩こりは人類にとっては永遠の悩みで、人間は身体の構造上、肩こりをおこしやすいものなのです。
首痛・肩こり・手指の痺れの種類と主な原因
私たちを悩ませている、首痛・肩こり・手指の痺れ。ひとくちに首痛・肩こり・手指の痺れといっても、その痛みの原因はさまざまです。主なものとして次のようなものがあります。
- 首にかかる負担が原因
一般的に肩こりは僧帽筋がこっていると考えられます。僧帽筋とそのまわりの筋肉がこっている状態です。悪い姿勢や重労働などによって、首、肩周辺の筋肉に過度の負担がかかったことが原因です。また、寒がりの人は体を縮こまらせるうちに筋肉が硬直して、それが肩こりの原因ともなります。 - 首以外が原因
精神的な原因の首痛・肩こり・手指の痺れ(うつ病、心身症、ヒステリー、ストレスなどで知らず知らずに首に負担をかける状態)と、内臓疾患が原因の首痛・肩こり・手指の痺れ(胃炎や胃潰瘍などの消化器系の異常、気管支炎や肺炎といった呼吸器系の異常、循環器系の疾患に由来するもの)もあります。 - 頸部や脊椎そのものの異常が原因
頸部や脊髄の異常による首痛・肩こり。- ムチ打ち症、頸部打撲、頸椎捻挫
- 肩こり症、項部痛、後頭神経症
- 頸椎の老化によって起こる変形性頸椎症、後縦靭帯骨化症、肩関節周囲炎(五十肩)
- 頸椎椎間板ヘルニア などです。
特に、一般的な治療をしても痛みが改善されない首痛・肩こり・手指の痺れの場合は、頸椎椎間板ヘルニアである場合が多く見られます。
頸椎椎間板ヘルニア

頸椎椎間板ヘルニアと一言でいっても、原因や症状はさまざまです。一般的には、頸部や肩や腕に筋肉の硬直がみられ、首の動きが制限されて、さまざまな部分に痛みやしびれなどが慢性的に現れます。
椎間板とは、椎体の間でクッションのような働きをしている軟骨の板です。椎間板の中央にはゼラチン状の髄核があり、その髄核が後ろに突出した状態が椎間板ヘルニアです。
髄核は神経根を圧迫・刺激し、血液循環も悪化することになります。症状が進んで脊髄腔を狭めるまでになると、症状は下半身にまで現れ、運動障害も引き起こす場合があります。
頸椎椎間板ヘルニアは、よほど症状が進んでいない限り、レントゲンではわかりにくいものです。ひどい首痛・肩こりだけでなく、その他の体の部分に痛みやしびれを感じる場合は、MRI画像での検査・診断をおすすめします。
首痛・肩こり、頸椎椎間板ヘルニアのさまざまな治療法
首痛・肩こり治療には、大きく分けて、手術をする治療と手術をしない治療があります。
手術をしない治療は、保存療法といい、安静療法・理学療法・薬物療法があります。
- 安静治療・・・温熱療法
- 理学療法・・・マッサージ、針治療、牽引治療
- 投薬による治療・・・飲み薬、ブロック注射
頸椎椎間板ヘルニアの場合、上記のような保存治療でも改善が見られない場合、ケースによっては手術を行うことがあります。
- 全身麻酔による頸椎椎間板ヘルニア摘出手術
頸椎椎間板ヘルニア治療に革命を起こしたレーザー治療
「経皮的レーザー椎間板減圧術」(PLDD)
従来の頸椎椎間板ヘルニア摘出手術は全身麻酔による手術で大量の出血を伴います。また、術後約1ヶ月間の入院、リハビリ、後遺症の可能性、合併症など、非常にリスクの高い切開手術となります。
さらに、手術の際に背骨の神経の根元に触れて髄膜が癒着したり、神経根の周辺に炎症を起こして、後になって痛みなどの後遺症が現れる恐れもあります。
こうのような従来の手術法の悩みを解決したのが、レーザーを使ったPLDDによる椎間板ヘルニア治療法です。
PLDDは局部麻酔による手術で、所要時間も15分ほどです。それだけでも非常にリスクの少ないものといえます。極細のファイバーを通してレーザーを誘導し、神経根を圧迫してさまざまな症状を引き起こしている髄核にレーザーをピンポイントで照射します。切開もせず、出血もほとんどなく、日帰りで退院できる画期的な治療法です。ただし、治療成績は、各施設により異なりますので経験豊富な医師のもと、患者様ご自身が直接、執刀医師の充分な説明を受け、納得した上でPLDD治療を受けられることが重要です。
伊東くりにっくでは、頸椎椎間板ヘルニアの治療にこのレーザー治療(PLDD)をおこなっております。


