20歳になる前から痛み出した腰の痛みは年々激しくなり、そのうち100mも歩くと、下半身の感覚がなくなり、立っていられないほどになっていきました。まず腰がしびれてきて、だんだんとそれが下の方まで広がってきます。腰から足の付け根、膝、足先……。しびれが広がる前に、どこかに座らなければ、どうにも動けなくなってしまうのです。座っていれば腰は痛みませんが、少し休んで立ち上がると、また痛みやしびれがぶり返してきます。
家族と買い物に行っても、まず探すのは座る場所です。「ここで座れるな」と確認してからでないと、安心できません。少し歩いただけですぐに腰が痛くなってきますから、すでに確認してあった座れる場所へ急ぎ、一人で家族の買い物が終わるのを待っていました。このように、出かけても楽しめないことが多く、どんどんと外出をする気力がなくなってしまいました。
しかし、仕事の場合は、痛いからといって休むことができません。作業現場には、必ず1日にやらなければいけないノルマがあります。このノルマを達成には、のんびりと作業するわけにはいきません。立って作業をしていると、10分もしないうちに腰が痛んできますが、休んでなどいられないのです。身体をむち打って作業に励み、一日が終わる頃には疲労と痛みでぐったりでした。
こうして私はいつしか、腰痛の治療が生き甲斐のようになっていました。鍼やマッサージ、接骨院は手当たり次第に行きました。恐らく近所にある店で、行ったことがないところはないはずです。
それだけではなく、「姫路によい医院がある」と聞けば、1日がかりで通いました。毎週、休日には遠出をして治療に通っていましたが、気持ちがいいのは施術をしてもらっているときだけで、終わって帰る頃には、行く前と同じなのです。
また、整形外科に行っても、注射を打って薬をもらうだけ。その注射も、脊髄に打つのですが、ものすごく痛い。痛くても効き目があればいいのですが、打ってもらって1時間ほど安静にして、立ち上がるともう元通り…。
それに加えて、20年ほど前、信号待ちをしているところに、大型トラックが突っ込んできたのです。私は首の骨にひびが入る重傷で、お医者さんにも「普通は助からない」と言われたほどの大怪我でした。
一命は取り留めたものの、この事故が原因で、首にもヘルニアを患ってしまったようで、それ以来、肩から腕にかけてもしびれるようになってきてしまったのです。
そうこうしているうちに、友人がPLDD手術を受けたという話を聞きました。テレビでもこの医院の評判を聞いていたため、翌日、すぐに電話をしました。症状について電話でお話すると、「今すぐ手術をした方がいい」と言われ、私はすぐさま病院に向かったのです。 |