2.腰そのものが原因の腰痛について

多くの腰痛が腰そのものが原因になっています。これには骨盤や筋肉、腰椎の異常があるため、レントゲンかMRIでその原因を調べることができます。それでは主な疾患としてあげられるものについて詳しくお話しましょう。

骨粗鬆症

加齢とともに骨に小さな穴が多発する症状で、いわゆる骨がスカスカの状態のことです。骨粗鬆症になると骨がもろくなり、骨折しやすくなります。そのため背骨の椎体圧迫骨折や変形を起こすことがあり、それが腰の痛みの元になります。

骨がスカスカになって傾いてくれば、他の部分に負荷がかかる。そのひずみが椎間板に出てくれば「椎間板ヘルニア」、腰椎に出れば「腰椎すべり症」を疑わなければなりません。

腰椎椎間板ヘルニア

ヘルニアとは、臓器などが本来の位置から飛び出してしまうことを言います。脱腸などもヘルニアの一種です。

椎間板ヘルニアの場合、椎間板(マンジュウ)がつぶれて、中のあんこが「ブチュ」っと出てしまっている状態のことを言います。

症状がない人でも、実に76%もの人が、椎間板ヘルニアを患っていると言われています。

腰部脊柱管狭窄症

腰椎の中心に脊髄、あるいはそれに続く、馬尾神経という名前の神経が通っているトンネルがあって、これを脊柱管といいます。

狭窄とは「狭くなる」という意味です。脊柱管の背中側の部分が分厚くなったり、椎間板がつぶれて飛び出すと、脊柱管を通っている神経を圧迫し、様々な症状が出ます。

間歇性跛行といって、歩いているうちに腰が痛くなり、腰を前に曲げないと歩けなかったり、腰や足がだるくなって、歩行困難になるのが特徴です。また足の痛みが出ることもあります。

脊柱管の部分が分厚くなったことだけが原因ならば、骨を削れば圧迫が改善されます。これは椎間板を治療するよりも簡単で、一般的には早く治りますが、椎間板ヘルニアを伴っている場合には、痛みや治療が大きくなってしまいます。

腰椎分離症

椎骨には、上関節突起、横突起、棘突起など、いくつかの突起があります。この突起にひびが入ることを、分離症と言います。ひびの入った突起がずれて神経に触ると、痛みを生じます。

分離症(二分脊椎)は、症例が比較的多いのですが、痛みを伴わない場合もあり自覚症状のない人が多くいます。

生まれつき突起部分が弱い人や、激しいスポーツなどで突起部分に負荷がかかると起こりやすいと言われています。そのため、スポーツ選手や若い人に比較的多い病気です。

しかし激しい運動をしなければ痛みは軽く、通常の生活ができます。

腰椎すべり症

すべり症とは、腰椎のどれかが、前後左右どこかの方向にずれてしまうことを言います。すべり症には「分離すべり症」「形成不全性すべり症」「変性すべり症」があります。つまりは分離症が原因で、すべり症になっていくのです。

それで、単に腰椎すべり症という場合と、腰椎分離症と言う場合のふたつがありますが、どちらも意味は同じです。

症状の特徴としては、立っていても座っていても、同じ姿勢を長時間続けると痛むことです。腰椎がずれるために、椎間板もずれて変形する場合があります。

COLUMN:01腰痛の主な原因について 腰の痛み痺れの
原因について
TOP
COLUMN:03背骨の仕組みと、腰痛の仕組み