ドクター伊藤の健康コラム 医療あれこれ日記

2020年9月30日

椎間板ヘルニアのレーザー治療(PLDD)をAIで検証

頸椎のPLDDも腰椎のPLDDもレントゲンの透視下に直径1㎜前後の針を通してその内部を通る光ファイバーから出るレーザー光線でヘルニアが神経を圧迫する部分を蒸散させてスペースを作ります。さて術後の評価は、もちろん患者さんの坐骨神経痛や手の痺れが無くなるなど臨床症状の改善で評価します。それ以外にはMRIなどの画像で評価しますが、完全に治癒された患者様でもあまり画像上変化が無い場合がたくさん起こります。ではレーザー照射の前後でいかに椎間板の組織が変化したのかは実は実際に椎間板を取り出さなければわかりませんがそのようなことは不可能です。当院では大阪大学の大学院のレーザー研究所にてAIのシュミレーションを行い研究しています。様々な要素をAIやコンピュータで計算させシュミレーションさせることによってレーザーの効果と安全性について患者様が安心してPLDDを受けられるように努めています。このAIでの研究をコンピュータの素材のシリコンから取って in silico (イン シリコ)と言います。レーザー治療に限らず様々な医療の研究で使われています。私も様々なレーザーをこのAIを使い研究し、論文も出ています。それに比べて椎間板の治療の中には科学に基づかない方法が出回っていますので皆様充分お気をつけてください。海外で認められてという文言には注意してください。

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