ドクター伊藤の健康コラム 医療あれこれ日記

2020年10月12日

光免疫治療と椎間板ヘルニアのレーザー治療(PLDD)

光免疫治療とはまず光に反応する化学物質を患者様に投与して、その後光を当ててがん細胞を攻撃する治療法です。アメリカの国立衛生研究所の小林研究員と楽天の三木谷社長の共同記者会見で最近話題になりました。患者様に点滴で薬を投与して、その後身体の外から近赤外線を当てる方法です。光の働きにより直接がん細胞を破壊するだけでなく免疫を活性化して同時に転移や再発を防ぐものです。抗がん剤などの治療では免疫力が下がるのに対して光免疫治療では免疫力が上がるという画期的なものです。当院が採用している第3世代の免疫治療法 NKT細胞標的治療との組み合わせで更に期待が持てると感じています。私が椎間板ヘルニアのレーザー治療(PLDD)で使っているレーザーもこの近赤外線です。即ちPLDDは減圧効果のみならず免疫力を上げる効果も考慮出来る可能性がございます。その免疫の力も含めて炎症をいかに制御出来るのかは医学的に興味深いお話です。日本レーザー医学会の理事として、大阪大学の招聘教授としてもエビデンスをしっかりと調べてみたいと思います。最近アメリカから独自に当院だけ行えますという怪しい治療法も横行しているようです。海外の治療法を鵜呑みにせずにしっかりとスピード感を持って検証することが患者様の安心安全そして健康につながると痛感しています。

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